櫻桃~サクランボみたいな二人~


*桃花side*


「ただいま!」

「お帰り。あら、何かあったの?」

えへ~。分かっちゃうか…。

「うん。あのね、あたし、生徒会に入ったの」

「……」

え?反応ナシ?

「お母さん…?」

「うそ~!本当に?スゴイじゃない!」

ほっ…。よかった。

「それにね、光輝も一緒なの」

「そうなの。珍しいわね~。今まで、そんなポジティブだったかしら」

「ね。不思議でしょ」

「ホントよ」

あ。言うの忘れてた。

「お母さん。あたし、副会長になったんだよ」

「あら~。あなた、今年、色々いい年よ。それで?会長は?」

「会長は、今度、選挙で決めるって」

光輝と、蒼慈くんだったよね。

「あら。ま、ガンバ!」

「うん。ガンバル!」




あたしは、自分の部屋に行った。









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