櫻桃~サクランボみたいな二人~


#光輝side#


「それでは、今から、やることを、説明します」

何をするんだ…。

「先生が、全校の皆に、言ったこと、覚えてますか?」

言った…こと?何だそれ。

「せ、先生。それって、≪演説≫、≪校内街宣≫、≪投票≫のヤツですか?」

桃花…。お、覚えていたのか…。

「ピンポ~ン!!!それよ。まず、あなた達二人は、今日、1時間後、
昇降口横で、順番に、演説してもらいます」

「「マジかよ~…」」

そ、蒼慈と…ハモった…。

「その次に、明日、校内街宣をします。その時は、街では、車だけど、
校内を車で走ることは出来ないから、歩いて、回ってもらいます」

「せ、先生…。あ、あたしは…」

「桃花さんは、光輝くんについてっていいわ」

「は、はい」

桃花と一緒に回るのか…。

「そして、フィナーレは、投票!!!昇降口前で、皆に投票してもらうわ」

ド、ドキドキするな…。

「光輝!」

「ん?」

「ぜっっったい、当選してね!」

「…おう!」

「約束ね!」


俺と桃花は、俺の当選を、願った。




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