櫻桃~サクランボみたいな二人~
#光輝side#
俺の演説が終わった。
まぁ、俺の演説をまとめると…。
この学校に新聞部をつくり、社会に出たとき、恥をかかないようにしよう。
学校の出来事と、社会の出来事の二つを書けば、興味を持つ人が増えるかも!
…みたいなこと。
全部、桃花と一緒に考えた。
「光輝っ!良かったよ!カまずに言えてたし」
「噛まずにって、俺がカむとでも…思ったか!」
「思ってたから、無事に終わって、安心してるんじゃない!」
そ、それも…そうか…。
「これで、ひとまず、終わりか…。明日、校内街宣だよね?」
「あぁ…。まだ、安心できねぇな」
「蒼慈君の演説で、どれだけの人の心が動いたのか、光輝の演説で、いくらの人の心が、動いたか。第一印象は、結構大切だから…」
「そうだな。この時点で俺の票が少なかったら、ほぼ、負けは確定…だな」
蒼慈に、今の掴みの調子はどうか、聞きに行くとするか。
「桃花。蒼慈に、今の掴みはどうか、聞きに行くぞ」
「ぅ、え?!ちょ、ちょっと~!!!!」
俺は、桃花を連れて、蒼慈のところへ向かった。