櫻桃~サクランボみたいな二人~
#光輝side#
「あ、あのさぁ」
「なに」
何を聞かれるかだいたい分かっていた。
「何で来たの?ってか何でここが分かったの?」
やっぱり聞くと思った。
「それは…秘密!」
「な、何それ!?教えてよ!」
「教えない」
情けないだろ?後輩に教えてもらったなんて
「ケチ!でも、来てくれてありがとぉ」
桃花はニコっと笑ってお礼をしてきた。
その顔………ヤバい………
「光輝?顔赤いよ?」
そう言われた時
「桃花~!!!」
バン!!という音といっしょに声がした。
「みつちゃん!それに先生!!どうしたの?」
こいつ…この状況わかってんのか?
「桃花さん!大丈夫?」
「へ?なにが?」
やっぱり分かってないらしい
閉じ込められていたことを。
「え?桃花閉じ込められたんじゃなかったの?」
「……そうなの?」
と言って桃花はキョトンとした顔で俺の方を向いてきた。