彼女は双子!?
なんて考えていた。


「んじゃ…どっか行く?」


姜の言葉。



え…マジで言ってるんですか?


や、嬉しいんですよ?
嬉しいんだけど…なんか裏がありそーで逆に怖い。


「あのさー榛…。 全部、口に出してるんですけど? 普通に丸聞こえ」


少し不機嫌オーラを出しながら教えてくれた姜。


まさかの…声に出してた…。


「わ、悪ぃ…」


本日二度目の謝り。


「裏なんかないけど? まぁ…ただ一緒にいてもいっかなーって思ったからなんだけど」


サラっと嬉しい言葉を言ってくれた姜。


やべぇ…頬が緩む………。


てかさ?
そんなこと言われたら普通に期待とかしちゃいますよ?


俺、結構単純だし…。


あっ!!
もちろん姜限定だけどな♪


「なら…行くか?」


背の低い姜の身長に合わせるように腰を屈め、顔を覗き込みながら言った。



………逸らされたけどな。


若干…てかだいぶショックだぞ?


「ん…。 んじゃ行こ」


先に歩き出した姜の腕を取り、手を繋いで俺は歩き出した。





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