彼女は双子!?

屋上にて…

街で本来の姿の姜に会ってから約二週間ほど経とうとしている。


姜の泣いた横顔が脳裏に焼き付いて離れない…。


どうしてあんな顔を?


聞きたいけど聞けない、臆病な俺…。


もし禁句だったら…って考えると怖くて聞けない。



そして、感じた。


なんか毎日、少しだけど雰囲気が変わっている。


説明はできねぇけど…なぜかそう感じるんだ。



「ふぁー…眠い…」


お気に入りの屋上で壁に背をつけ欠伸をしながら小さな声でボソッと呟く。


「たしかに…こんなにいい天気だと眠くもなるよね。 てかこんな中で授業とか………普通に拷問」


!?!?!?!?!?


勢いよく声のした方を見る。


「久しぶり…かな?」


悪戯っ子みたいな笑顔を浮かべている姜。


ぉ…姜じゃん。


って!!


「なんでココに!? つーか授業はどうしたんだよ?」


そう…今は授業の真っ只中だ。


授業中にココにいるのは…サボりくらいだ。


サボりのヤツでも滅多にここには来ねぇんだけど…。


「ここ、気に入ったから…」


どこか遠くを見つめている瞳。





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