彼女は双子!?
もしかしなくても…姜がした、とか言う?


見上げてみる。


冷静な表情のまま俺を見ている。


「足を軽く引っ掛けたらこんな状態になった」


俺の疑問を興味なさそうに答えてくれた。


やっぱり姜だったのか…。



フワッと風に靡(なび)く姜の綺麗な髪。


そして風に乗って漂ってくる石鹸の心地好い香り。



あ…この香り好き。


しばらくの間香りを堪能していると…


「なんかさー…」


いきなり話し掛けられた?


「榛と屋上ってセットみたい」


………はぁ?


「セットってなんだよ、セットって…」


ため息混じりにそう言う。


「だってさ、あたしが来るときって必ずと言ってもいいほど屋上に榛がいるんだもん」


まぁ…たしかに…。



てか屋上に来ようと思うタイミングがたまたま同じだけだと思うんですけど…姜サン。


苦笑いしかできない。


でもさ、思うんだよね。


偶然でも同じタイミングで同じことを考えてるなんてスゲェ。


てか逆に運命感じる☆


姜はそんなこと、これっぽっちも思ってねぇだろうけど…。





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