彼女は双子!?
転校生が来た翌日。


教室がいつも以上に騒がしい。


「え〜!! 嶺ちゃんマジすげぇな!! 苦手なスポーツないとか」


と男子の声。


「あはは、ありがと♪ でも運動ぐらいしか取り柄ないしね☆」


明るい笑顔の嶺。


すっかりクラスに馴染んでいるようだ。


隅の方で大人しめの女子達と楽しそうに話している姜。


ホントに正反対の二人だよな…。


双子ならもう少し似てるとこがあってもいいと思うんだけどな。


内心そんなことを思いながら席につく。


そしていつも通りにキャーキャーと騒ぎながら話し掛けてくる女子達に爽やかな笑顔で適当にいつも通りに対応する俺。


ったく…騒ぐことしか脳がねぇのかよ?


毒舌な俺は心のうちでそんなことを呟く。


まったく…どいつもこいつも同じような甘ったるい声出して…気持ち悪ぃったらありゃしねぇ。


笑顔で対応するが裏の俺は想像がつかないくらいの正反対。


騙されてるのにも気づかねぇとか…バカだな。


一生騙されるんじゃね?


こんな女達、騙されていいし♪





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