彼女は双子!?

偽りの笑顔━━━

姜の顔から本当の笑顔が消えて半月、偽りの笑顔になってから半月も経っていた。



だけど…違う…。


一日置きに本当の笑顔を見せてまた一日置きに偽りの笑顔を見せている。


こんなこと…好きな奴じゃなきゃ分かんないくらいの些細な変化。


姜が本当の笑顔を見せるとき、なぜか嶺は偽りの笑顔を見せているように見える。


なんでだ━━━…?


姜の偽りの笑顔を見ていると…胸が苦しくなる。


なんか…俺、女々しい?


そんなことを考えて少し自己嫌悪に陥る。


しかも胸がいてぇし………。


俺って相当姜に惚れてんだなって再確認。



衣更えの季節になり、陽がのびてきた。



夕暮れをこの学園、1番の場所から眺めている。


その場所とは生徒会・会長室。


実は俺、生徒会長なんだよな。


面倒だけど色々と都合いいこともあるんだよな、これが。



ってそんなことはどうでもよくて………。


何を見ていても脳裏に浮かぶのは泣いた横顔と偽りの笑顔。


あんな姜はもう見たくねぇ…。


今の姜は偽りだらけじゃねぇのか━━━?





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