彼女は双子!?
そうと決まったら特別棟の裏庭へ行くか。


ブレザーを羽織り、保健室を後にした。



裏庭について見つけた人影。


珍しい…。
しかも寝転んでるし…。


ここって誰も寄り付かないのに…誰だ?


ちょっとした好奇心が湧く。


近づいてみるとどうやら人物は寝ているようだ。


ってんん゙?


嶺!? いや…姜だ………。


眼鏡外して髪もほどいてるから見間違えたけど…。


でもこうして見るとそっくりだよな…。


てかさ、お弁当置いてるけどどうみても食べてないよな…。


………。
起こすか…。


「ぉーぃ」


耳元で言ってみるが起きる気配は全くない。


「おーい」


さっきよりも大きめな声で呼びかけてみる…が反応無し。


「………姜!!」


さっきと同じくらいの声の大きさで名前を呼んでみた。



「んっ…」


小さな声を漏らし、目を擦りながら起き上がった姜。


ぅわ…超可愛いんですけどっ!!


「ほぁ………榛?」


小首をかしげて俺を見上げてくる姜。


ヤバい!!


理性が保てなくなる!!


慌てて顔を逸らした。





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