彼女は双子!?

視線を逸らしながら言えば何か独り言をブツブツ言い出した。


………正直コイツといたら殴りたくなってくるから俺、移動したいんだけど。


あからさまにため息をついて羽塚の方に向けば何か思いついた感じで話しかけてきた。


「なぁなぁ、昼ご飯一緒に食わねぇ? 女子は五月蝿いからさ」


…まさかの展開。


てかコイツは姜を探してたんじゃねぇの?


思っていることが顔に出ていたのかその疑問に答えた羽塚。


「今日はやめとく」


つーかなんで俺がコイツと一緒に昼ご飯食べなきゃなんない訳?


今日は姜が無理って言ってたから一人だけどさ。


しかも姜のことがあるからコイツと仲良くなんて無理な願いだ。


人の考えを知らないってある意味幸せだよな…そう考えると。


でも女子が五月蝿いのは分かる。


俺もそれで散々苦労したから。


しょうがねぇ…今日だけ休戦とするか。


「いいよ。 こっち」


裏庭に向かうのはやめて特別棟の空き教室へと向かったのだった。


裏庭は姜との秘密の場所。


誰にも踏み込まれたくないから───…。





< 47 / 47 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

最強彼女はNo.1!?
織崋/著

総文字数/18,359

恋愛(その他)45ページ

表紙を見る
最強女子はNo.1!?
織崋/著

総文字数/109,400

恋愛(キケン・ダーク)202ページ

表紙を見る
ヴァンパイア様と猫
織崋/著

総文字数/77,429

コメディ144ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop