彼女は双子!?
てかさ…


「なんで分かったんだよ?」


誰にもバレたこと、ねぇのに…。転校してきて間がねぇコイツにバレるとか…。


「その胡散臭い瞳、見れば分かるよ…。 顔は笑ってても瞳の奥は全然笑ってなくて誰にも本性を見せないような感じだし」


はぁ…。
そんなとこまでバレてんの?


観察眼、鋭いな…。


「そーゆう藍宮もキャラ違うよな?」


痛いと思われるところをついてみる。


「あたしは仲良くなったら誰とでもこーなの。 猫被ってるどこかの誰かさんとは違う」


キッパリと言われた…。


こんな女、初めて。


「仲良く…ねぇ。 俺とは仲良くないと思うけど? 今日、初めて話したばっかだし?」


さぁて、これにはどう答えるのかな?


「どーせ本性のこと言えば素で話すと思ったから」


これまたキッパリと言った。


予想通りに動いちゃったわけですね…俺。


だが、この先全部がお前の予想通りにいくと思うなよ?


前を向いて俺の方を見ていない姜に向かって妖しい笑みを浮かべた時。


ふいに振り向いてきた姜。





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