彼女は双子!?
思わずドキン…と胸が鳴る。


「その顔、何考えてんの?」


冷ややかな目で言われた。


結構グサッとささったりしちゃうんですけど…姜さん…。


何も答えない俺に「別にいいけどね」と言ってまた前を向いた。


何を思ったのか急に立ち上がりフェンスの所まで歩いて行った姜。


空を見上げてる姜がなんだかとてもキレイに見えた。


それと同時に悪戯心も湧いてくるのが俺で…。


後ろから気づかれないように近づいた。


何か考えているような…遠くを見つめるような…そんな瞳で何もない空を見つめていた。


コイツ…眼鏡外せばめちゃくちゃ可愛いんじゃね?


とか思ったりした自分。


顔立ちも案外、嶺と変わらないんじゃないのかと思った。


ツヤツヤの唇。


キス…してぇかも…。


頭の中でそんな考えが浮かんだ。


「姜…」


優しい声で囁きながら慣れた手つきで髪を梳(す)いてやる。


驚いた表情で振り返る姜。
振り向いた姜の顎を掴み、俺の手から逃れられないようにする。


顔を近づけた時…


襟と腕に違和感を感じたが気にせず顔を近づけると…





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