彼女は双子!?
視界が反転し、身体がフワッと浮いたかと思うと次の瞬間には背中に激痛が走っていた。


「っつー…」


目を開くと俺を見上げていたハズの姜が空をバックに見下ろしていた。


背中越しに感じるひんやりとした感触。


もしかしなくても…屋上の床?


見下ろしている姜の顔は…笑顔だがどこか恐怖を感じる顔でもあった。


ゆっくりと起き上がる。


どうやら思っていたことは正しいらしい。


屋上の床に寝転んでいた。


でも…なんで?


疑問に答えた姜。


「どっかの変態がキスしようとしたから投げただけだけど?」


サラっと言った。


………。
投げたって…どこにそんな力があんだよ?


眉間にシワが寄る。


「あたし、武道得意なの☆ ま、次に手ぇだすときは覚悟してからの方がいいよ?」


武道得意とか…ありえねぇ…。
しかも覚悟いんのかよ…。


はぁ…。


たしかに病院予約しといたほうが身のためかも。


にしても投げられるとは思ってもみなかったな。


見上げると姜は楽しそうに空を見上げていた。





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