涙が愛しさに変わるまで
「朝早くにごめんね?真依ちゃん」
ニコニコと笑う夏羽さんが立っていた。
離婚届けのが気になるけど、今は夏羽さんとのことが優先だ。
「いえいえ!どうぞ」
あたしは緊張してガチガチ。
「ふふっ。そんな緊張しないでいいのよ?」
口元を軽く押さえながらにっこり笑う夏羽さん。
……なんでいつも笑ってるんだろう。
あたしは夏羽さんが笑ってない時を見たことがないんじゃないかな?
「ハ、ハーブティーでよかったですか?」
「ふふっ。ええ大丈夫よ」
きっと心から優しいんだろうな。
あたしとは大違いの優しくて、綺麗な女の人なんだから。