涙が愛しさに変わるまで
あたしは部屋を出てお昼にいこうとした。
それなのに桐沢社長が腕をガシッと掴んだ。
「なぁまー子?そんな真っ赤な顔、客に見せんなよ?」
少しニヤッと笑いながらいった。
「見せませんっ!」
あたしはまた赤くなりながら強がって走っていった。
胸がドキドキして止まらない……。
奥さんがいる桐沢社長にドキドキするなんておかしい。
でも……桐沢社長は奥さんがいるのにあたしにキスしたんだよね…?
わかんないよ……。
あたしにはあなたがわかんないよ……。