涙が愛しさに変わるまで
「真依は自分では気づいてなかったかもしれないけど……真依の笑顔は心から笑ってなかったよ」
「そ、そんなことないよ!亮といて楽しいこともあったよ!」
「違うよ?確かに真依は笑ってたかもしれない。だけど、遊園地のときも……真依は俺じゃない誰かと来たかったんだよね?」
……なにも言い返せない。
確かに……あたしは桐沢社長と遊園地に来たかったって思ってたから。
……本当最低だよ。
「真依?自分のこと責めないでね?」
亮の優しい言葉にあたしはゆっくり顔をあげた。
すると亮は優しく笑ってた。