涙が愛しさに変わるまで
「んじゃ、みなさんそこで決まりでいいですよね!」
今井さんが言うとみんな賛成~と手を挙げて、飲み会楽しみだなーとか話し始めた。
……じゃあ、あたしが予約とかしなきゃなのかな?
「真依ちゃーん!」
「なんですか?」
「真依ちゃん一人で色々するの大変でしょ?俺も手伝うよ。」
今井さんはそう言って、またあたしの頭をポンポンと撫でた。
きっと自分は背が高いのに、あたしは低いから、からかってるんだと思う。
よく撫でられるんだよね……。
「じゃあ……お願いしてもいいですか?」
「もちろん!」
同期だから、やっぱり今井さんは会社でも一番喋りやすい。
頼りになるお兄さんみたい!