涙が愛しさに変わるまで


「んじゃ、みなさんそこで決まりでいいですよね!」


今井さんが言うとみんな賛成~と手を挙げて、飲み会楽しみだなーとか話し始めた。



……じゃあ、あたしが予約とかしなきゃなのかな?



「真依ちゃーん!」



「なんですか?」



「真依ちゃん一人で色々するの大変でしょ?俺も手伝うよ。」



今井さんはそう言って、またあたしの頭をポンポンと撫でた。



きっと自分は背が高いのに、あたしは低いから、からかってるんだと思う。



よく撫でられるんだよね……。



「じゃあ……お願いしてもいいですか?」



「もちろん!」



同期だから、やっぱり今井さんは会社でも一番喋りやすい。



頼りになるお兄さんみたい!






< 167 / 244 >

この作品をシェア

pagetop