涙が愛しさに変わるまで
4:涙の雨
「まー子?これコピー」
桐沢社長が書類を渡してくる。
あたしは今日もかっこいい桐沢社長を見ながら受け取った。
ダメだってわかってるけど、目で追っちゃうの。
「なぁ、まー子?もしかして好きなやつできた?」
あたしは桐沢社長の言葉にドキッとした。
だって……あなただから
「い……います!」
正直に答えた。
強がりなあたしが……
あたしがそういうと桐沢社長の顔が恐くなった。
「誰なわけ?」
あたしは少しビクッとしてしまった。
「……教えません。」
「ふ〜ん」
桐沢社長はそういうと、椅子から立ち上がりあたしに近づいてきた。