涙が愛しさに変わるまで
全身が桐沢社長を大好きっていってる。
大好きだよ……
「真依には俺がいるだろ……」
桐沢社長は唇をはなしたほんの一瞬で、小さくつぶやいた。
あたしには桐沢社長がいる……?
桐沢社長にとってあたしってなんなの?
そんなこと言われたら……また嬉しくなっちゃうよ。
「きりぃ…さわ……しゃ、ぁちょ……」
あたしはキスをされながらも一生懸命喋った。
それからは桐沢社長に舌を絡めとられ、喋ることすらできなくなった。
腕は桐沢社長に押さえられて動かない。
息も上手く吸えない……。
リップ音が部屋に響く。
息を吸うのと一緒にか甘い声がもれる。