涙が愛しさに変わるまで
5:社長への気持ち
「……ヒック、…うぇ」
あたしがまた泣いたのにはわけがあった。
それは数時間前……
「まーーーー子!!」
「な、なんですか!」
桐沢社長は椅子に座って、ぐるぐる回りながらいった。
「まー子ぉ!止まんない〜!!!」
…………バカなのかな?
足を床につけば止まるんじゃないの……?
「あの〜。床に足をつけば……」
あたしが言うと桐沢社長は床に足をついた。
「ちぇっ。まー子が止めにきてくれるかと思ったのに〜。」
子供みたいに言う桐沢社長にキュンってしながら、あたしは笑った。
「……なんだよー!そんな笑ってると襲うよ?」
急にニヤッと笑ってSになる桐沢社長。