涙が愛しさに変わるまで
あたしはドキッとして顔が真っ赤。
熱い頬はあたしが桐沢社長を好きだと告げてるみたい。
……早く普通にもどって
じゃないとばれちゃうから……。
「……まー子?顔真っ赤だよ?照れてんの?」
Sな桐沢社長にはなんでもお見通しみたい。
「照れてなんかないです」
「ふ〜ん。じゃあなんでこんなに熱いの?」
あたしがどんなに嘘ついても、あなたはあたしを逃がしてくれない。
あなたが触れた場所から熱が上がっていく。
頬から全身へ……。
「ねぇ、まー子?俺に嘘ついたらどうなるか……わかってるよね?」
また桐沢社長があたしにジリジリと近づいてくる。
あたしを追いつめていくように……