涙が愛しさに変わるまで
あたしはどんどん欲張りになってる。
桐沢社長の近くにいれたらそれでいい。
そんな考え……もうできないよ
「可愛いねぇ。まー子ちゃん」
桐沢社長は笑いだした。
「俺がさー、気付かないわけないだろ?ばーか」
「もしかして……わ、わざと!?」
「お子ちゃまですね〜。嫉妬ですか?」
………最悪!
またこの人にはめられた。
−24階です。
そんなアナウンスと同時にドアが開いた。
桐沢社長はクスクス笑いながらエレベーターを後にし、社長室へ入っていった。