涙が愛しさに変わるまで
赤い傷みたいなの?
いや痣みたいなの?
「やっと気付いたー。」
桐沢社長は呆れながら言った。
これってよく漫画とか小説とかであるキスマークなのかな?
「あの……これ」
「キスマークだね?」
口元をあげて笑いながら言う桐沢社長に、不覚にもドキッとした。
「もう!本当からかわないでください」
あたしは必死にキスマークを手でこすったけど、全然消えない。
「消えねーだろ。」
桐沢社長はあたしを見て爆笑してた。
そんなにおかしいのかな……?