涙が愛しさに変わるまで


桐沢社長に笑われるのは嫌だったけど



……桐沢社長の笑顔は誰よりもかっこいいから、つい許してしまう。



どうすればいいんだろう。



この気持ち。



毎日を一緒に過ごしていくうちに、どんどん好きになっている。



本当はダメなんだ……。



わかってるよ……。



でもあたしの頭から桐沢社長が消えることはなくて……。



ダメだっていう考えは頭のどこかに追いやられてる。



桐沢社長にあたしが嫉妬したように、桐沢社長もあたしに嫉妬した。



ねぇ?
そんなことされたら、また馬鹿な期待をしてしまうから……。



< 72 / 244 >

この作品をシェア

pagetop