涙が愛しさに変わるまで
だいふ泣いて、やっと涙が引いたころ……。
……コンッ、コン。
扉を誰かがノックした。
もしかして、桐沢社長が帰ってきてくれたのかな?
「はーい」
あたしはドアを開けた。
「え……」
「こんにちわ。真依ちゃん」
あたしがドアを開けると目の前には、夏羽さんがいた。
ど、どうして……?
「真依ちゃんとお話したくて、来ちゃった!」
夏羽さんは可愛く笑うと、社長室に入ってきてソファーに座った。
「……えっと、な、なにか飲みますか?」