涙が愛しさに変わるまで
あたしは夏羽さんの前に座った。
なに言われたって怖くない!
体の関係があるわけじゃないもん。
落ちつけあたし……。
「真依ちゃん?」
……ゴクリッ。
「誠はちゃんと仕事してるかしら?」
「へ?」
あたしは予想と全然違う質問に、変な声を出してしまった。
「誠ったら仕事の話しあたしからすると、いっつも答えないから!」
夏羽さんはすねたように口を尖らせた。
「会社潰されたら困るもの!」
「あ……ちゃんとしてるんで大丈夫ですよ?」