涙が愛しさに変わるまで


あたしが答えると、夏羽さんはまたニコニコと笑った。



「そう♪よかった!あたしのお父さんの会社だったんだもん。潰されたら大変よ!」



あたしより年上なはずなのに、かわいらしい夏羽さん。



あぁ……。
やっぱりこういう可愛い女の人は好きになってもらえるんだ。



あたしみたいに意地っ張りな子はやっぱりダメなんだよ……。



少し泣きそうになった時、夏羽さんがじっとあたしを見ていたのに気付いた。



「えっ?あ、あの……」



「あ!ごめんね。つい見とれちゃった!」



……見とれた?



「真依ちゃんって本当に可愛いわね。おばさんのあたしと大違い!」



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