涙が愛しさに変わるまで


完全に溺れてる……。



こんなキスをされてしまえば、もう好きなんて言葉じゃおさまらない。



……大好き。



………愛してるよ。



「ん………はぁ、はぁ」



やっと唇が離れた時には、もうあたしは完全に息があがってた。



肩で息するぐらい。



くすくすとあたしを見下ろす桐沢社長。



「あーあ。息荒いよ?」



あたしの下唇をなぞりながらおもしろそうに見つめる桐沢社長。



「桐沢っ社長の……せい……です」



まだ息が荒く、途切れながら喋るあたし。



「……そんなこと言われると理性飛ぶんだけど」



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