涙が愛しさに変わるまで
泣き疲れて、コーヒーでもいれようと思い隣の部屋に行った。
「……あ」
隣の部屋の鏡に写ったあたしは、ひどく瞼が腫れていた。
「はは……ひどい顔」
鏡を見ただけでもまた涙がでてきそうだったから、コーヒーをすぐに作りだした。
……これからどうすればいいんだろう。
お湯が沸くのを待つ間に、考えた。
夏羽さんと桐沢社長……離婚とかしちゃわないよね。
あたしのせいで……離婚なんかしちゃったらどうしよう。
あたし……本当に馬鹿だよね。
後先考えないで行動して……。