― Summer Drop ―
「すいません……。」

「いいのよ。後、足はボールが一回バウンドして当たったから、骨に異常はないと思うけど、一応ちゃんと病院で診てもらって?」

その言葉で千夏は、

右ひざに包帯が巻かれていることに気づいた。



「じゃあ私はあなたが目を覚ましたこと、野球部の顧問の先生に伝えてくるから。

もう少しここで休んでて。」

「はい。あ、ありがとうございましたっ。」

その女性は、千夏を安心させるように微笑んで

部屋を出て行った。

< 103 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop