― Summer Drop ―
カチャ。


ドアの開く音に、

千夏は首だけ動かしてそちらを見る。





謙太が立っていた。

千夏は驚いて飛び起きる。

「入っていい?」

千夏に声を掛け、

千夏が頷くと

黙ったまま、千夏の座っているベッドの横に立つ。



謙太は、まるで試合中のような

真剣な顔をしていた。

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