― Summer Drop ―
5時前になり

館内に閉館を知らせるアナウンスが流れた。



「飛澤さん、おつかれ。」

「お、おつかれさま。今日はありがとう。」

千夏は謙太が所々書き込んだノートを閉じる。

ただの英語のノートが

今日からは

宝物になる。



千夏は謙太に気づかれないように

微笑んだ。

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