― Summer Drop ―
二人で図書館の外に出る。

雨はもう上がっていた。



「じゃあ、バイバ……。」

「あ、家まで送るよ。」

思ってもみなかった台詞に

千夏は信じられない気持ちで言葉を返す。

「え!?だって悪いよっ。………かまんの?」

「うん。家どっち?」



謙太と肩を並べて歩く。

うれしくて

少し照れくさい。


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