― Summer Drop ―
「じゃあまた明日。」

「うんっ。送ってくれてありがとぉ。」

家が図書館の近くなのが

今日は恨めしい。


千夏は謙太の後ろ姿が見えなくなるまで

その場で見送った。




「『また明日』かー……。」

また明日会える。

話せる。


しかも明日だけじゃない。

夏休みの間

勉強を教えてくれることになったのだ。

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