― Summer Drop ―
第3話 失恋?
眠りから覚めたとき

あれ、今日まだアラーム鳴ってないな、と思った。

そこまで考えたところで一気に覚醒し、携帯電話を取り上げると

サブディスプレイには「12:05」と現在時間が表示されている。

さーっと血の気が引く。

昨日の夜、なかなか眠れなかったせいだ。

「あぁっ!もうっ、なんで!?」

飛び起きた拍子に、二段ベッド上段の床板で強かに頭を打つ。


開館時間からの図書館での学習は、二日目にして早くも挫折することになった。
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