― Summer Drop ―
「おはよ。日曜行く気なったか?」

「毎日毎日しつこいっ。行かん言うとるやん。辰雄、自分の教室でおりなよ。」

「そんなん言われたって、千夏が来ん言うけん。」

「てか、ついて来んとってよ。あたし今からトイレ行くんやけど。」


そこで初めて辰雄はここが女子トイレの前であることに気づいたようだ。

慌てたようにその場を離れた。


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