― Summer Drop ―
この態度はずるいと千夏は思う。

こちらが悪いような気になるからだ。



「……もぅ、分かったわ。行ったらええんやろ!?」

「マジで!?ええん?ありがとな。」

タイミングを計ったかのようにチャイムの音が響く。

辰雄は自分のクラスに戻るために走って行った。



朋子は慰めるように千夏の肩をぽんとたたいた。

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