― Summer Drop ―
三塁からホームへ走る謙太。

ヘッドスライディングをして

東中学校に3点目が入った。

泥まみれのユニホームでナインと笑い合う。



謙太を見ていると

千夏は暑さも気にならなくなり、

周りの声も聞こえなくなる。



謙太が笑うことが

自分のことのように

或いはそれ以上に嬉しかった。

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