― Summer Drop ―
三人の言い合いは激しさを増す。

試合の観戦に来た人達が、試合ではなく朋子達の方を見ている。

何が起きたのかと、選手達までもグラウンドから

フェンスの向こうへ目をやる程だ。



「やけんずっと違うって言いよるやんか!千夏には他に好きな人がおるん!!」



「つきこっ……!」

慌てた千夏の声に、朋子は自分の失言に気づいた。




「………あたし、飲み物買ってくるけん……。」

穴があったら入りたい気持ちで

うつむいて自動販売機のある所へ向かう。

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