一人じゃないよ
「なんだ、寝てるのか」
そりゃそうだよな。
今日はいつもどおり仕事だって言ってあったんだし。
俺は寝顔でも見ようと思ってベッドに腰掛けた。
「あれ…」
少し目元が腫れてる…もしかして泣いたのか?
どうして?
「綺咲、起きてくれ。…綺咲」
「ん……あ、あたしいつの間に寝て…亜樹さん!!」
「あ、ごめん。今日本当は仕事休みなんだ。綺咲を驚かせようと思って…って、なんで泣いてるんだ!?」