一人じゃないよ
「荷物の整理は終わったのか。ほら、食べるぞ」
「あ、はい」
キッチンの方からコップとお茶を片手に彼が出てきた。
あれ?
さっきまであんまり見てなかったけど、この人すごくカッコイイ。
髪はちょっと長めの黒髪で、鼻筋が通ってる。
肌がすごくきめ細かくて、羨ましいくらい。
身長が高いから、あたしは見上げないといけないな。
そんなふうに食事をしながら見つめていると、不意に彼が顔を上げて目が合ったからドキッとした。