一人じゃないよ
ちょっと寝顔が可愛いかもなんて思っちゃった。
机で寝てるから髪に変な型が付いてて、変な具合にうねってる。
亜樹さん仕事大変なんだな。
……あ、せめて毛布だけでもかけておこう。
ベッドから毛布を持ってきて、亜樹さんの肩にかけるとあたしは部屋を出た。
お弁当を作ろうとキッチンへ向かうと、昨日作って残っていたはずの夕飯の残りがなくなっていた。
食べてくれるか分からなかったけど、二人分作ったから食べきれなくて結局残ってしまった夕飯。
食べてくれたんだ…。
美味しかったのかどうかは分からないけど、それでも亜樹さんが食べてくれたことが嬉しかった。
それから時間もあったから、朝食の準備もして軽いメモを残すとあたしは学校へ向かった。