一人じゃないよ


ちょっと寝顔が可愛いかもなんて思っちゃった。
机で寝てるから髪に変な型が付いてて、変な具合にうねってる。


亜樹さん仕事大変なんだな。


……あ、せめて毛布だけでもかけておこう。


ベッドから毛布を持ってきて、亜樹さんの肩にかけるとあたしは部屋を出た。


お弁当を作ろうとキッチンへ向かうと、昨日作って残っていたはずの夕飯の残りがなくなっていた。


食べてくれるか分からなかったけど、二人分作ったから食べきれなくて結局残ってしまった夕飯。


食べてくれたんだ…。


美味しかったのかどうかは分からないけど、それでも亜樹さんが食べてくれたことが嬉しかった。


それから時間もあったから、朝食の準備もして軽いメモを残すとあたしは学校へ向かった。




< 28 / 120 >

この作品をシェア

pagetop