一人じゃないよ


「うま…」


自分の料理とは比べ物にならないくらい、綺咲の料理は美味しかった。


こんなこと思っても仕方ないって分かってるのに、正直風春が羨ましいと思った。


かなり遅い晩飯を食べた後、シャワーを浴びて部屋に戻り、仕事の残りを始めた。


―――――‐‐‐


「…ん。……もう朝か」


気づくと朝になっていた。


仕事はもうほとんど終わっていたからよかったが。


「あれ、毛布?」




< 36 / 120 >

この作品をシェア

pagetop