一人じゃないよ
突然の訪問者
亜樹さんと同居を始めて1ヶ月が過ぎた。
あのいつの間にかベッドまで運ばれた日から、あたしはできるだけ亜樹さんと合えるように帰りを待つようになった。
最初亜樹さんは待つことに怒ってて、先に寝なさいってずっと言ってた。
それでもあたしが“お帰りなさい”って言うと、亜樹さんも笑顔で“ただいま”って言ってくれる。
そんなだから、帰りを待つことを全然やめられないんだ。
最近は亜樹さんも怒るのに疲れちゃったみたいだしね。
そんなある休日、あたしはいつものように火事をこなしていた。
朝起きてから洗濯をして、部屋のお掃除もして、昼食の用意までする。