一人じゃないよ



でも、肝心の亜樹さんがどう思ってるかなんて分からない。


あたし、このままでいいのかな。


このままずっとただの同居人で……。


―――――‐‐‐


亜樹さんはいつもより早い時間に帰ってきた。


いつもなら日付が変わった頃に帰ってくるのに、今日はまだ変わってない。


「亜樹さんがリビングに入ってきて、あたしは真っ先に言う。


「おかえりなさい」


「…ただいま」


亜樹さんも笑顔で返してくれて、あたしもいつもなら笑顔になる。




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