一人じゃないよ
そういえば昨日は髪を乾かさないで寝たっけ。
あの女の人のことが気になって、あんまり寝れなかったし…。
風邪でもひいたかな。
「未来、この授業が終わったら一緒に保健室行ってくれる?」
「いいよ。あんまり無理しないでね」
「うん、ありがとう」
念のために行っておこう。
なにもなければそれでいいし。
何かあっても一人で帰れると思う。
あ、でも今日は買い物して帰らなきゃ。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると、あたしは未来に付き添ってもらって保健室に向かった。