一人じゃないよ





「…はぁ……はぁ…っ……」


なんとか買い物を済ませて、ようやくマンションに辿り着いて、もう少しで部屋だ。


本当にあと何メートルかの距離。


買ってきたものがいつもの倍の重さに感じるし、頭もズキズキと痛む。


「…っはぁ……やっと…着いた」


重くてうまく動かない体を動かして、ようやく部屋に入った。


冷蔵庫に買ったものをなおして、ソファに辿り着くと、あたしはすぐに意識を手放した。




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