一人じゃないよ


「お帰りじゃない。なんでソファで寝てたの?おとなしく寝てろって言ったよね」


「あ……ごめんなさい」


ひどくおびえた表情になる綺咲にしまったと思った。


病人相手にちょっと言い方きつかったかもしれない。


「責めてるんじゃないんだ。ただ綺咲のことが心配で。…預かってる間に何かあれば、風春に殺されそうだしな」


何気なく少し冗談も入れて言ったつもりだった。


でも、綺咲の反応は違ったんだ。




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