一人じゃないよ
頭痛の中で…
額の冷たい感触で再び目を覚ましたとき、リビングのソファにいたはずなのに、なぜか自室の天井が見えた。
疑問に思っていると部屋のドアが開いて、そこにいたのは亜樹さんだった。
「…ん……あ、亜樹さんお帰りなさい」
まだ頭痛がするけど、できる限り笑顔を作って言った。
でも、あきさんはいつものように微笑み返してはくれなかった。
「お帰りじゃない。なんでソファで寝てたの?おとなしく寝てろって言ったよね」
「あ……ごめんなさい」